どうも、AIに働かせて自分は寝ていたいKAZUです。
「Geminiと画像生成「Nano Banana Pro」の組み合わせでアイキャッチ画像を生成してください」
そうAIに指示したら、「そんなモデルは存在しません」と鼻で笑われた……。
これ、初心者がやられるならまだしも、私たちのような実務でAIを使い倒している人間ほど、この「AIの勘違い」に足をすくわれます。
結論から言います。
AIの勘違いを防ぐのに、複雑なプロンプトエンジニアリングは不要です。
「辞書登録」を一つするだけで解決します。
今回は、私が実際に体験した「Gemini 3.0 知ったかぶり事件」を教訓に、AIにサボらせず、かつ自分も楽をするための「正確性担保の技術」を共有します。
なぜ「賢いAI」が勘違いするのか?
- AIは検索コスト(計算リソース)を嫌い、内部知識で済ませようとする「省エネ設計」である
- 確信度が高いと判断すれば、事実が間違っていても「論理的に正しい嘘」をつく
- 「知らない」と言わずに「存在しない」と断定するのが最大のリスク
先日、2026年の最新モデル「Nano Banana Pro」を使用して進めていく、という話をGeminiとしていたときことです。
AIはこう返してきました。
KAZUさんへの質問・確認
架空のモデル名(Nano Banana Pro)について: これはKAZUさんが意図して入れたジョークでしょうか?それともAIのハルシネーション(幻覚)でしょうか?もし後者なら、削除か修正が必須です。
あまりに普通に否定してくるので、一瞬自分が間違っているのかと疑いました。
いやいや、お前が知らんだけやん! 自分の辞書にないからって「世の中にない」ことにすな!
AIは「優秀なサボり魔」である
なぜこんなことが起きるのか。理由はシンプルです。
AIにとって「検索(裏取り)」は、めちゃくちゃカロリーが高い作業だからです。
AIは基本的に、自分の脳内にある知識(学習データ)だけで答えようとします。
その方が早くて省エネだからですね。
論理的整合性が取れていれば、事実が間違っていても「正しい情報」として出力してしまう。
つまり、99%の正しい情報の中に、1%の致命的な勘違い情報を混ぜてくる(一番タチ悪いやつ……)。
これを防ぐには、AIの「サボり癖」を強制的に矯正する必要があります。
対策アプローチ①
System Instruction(システム設定)で縛る
- AIのシステム設定(前提指示)に「常に検索せよ」と記述する方法
- 自動で嘘を防げるが、動作が重くなりトークン消費も増える
- 「コスト度外視で安心を買いたい人」向け
まずは王道のやり方から。
AIの基本設定(System Instruction)に、以下の指示を書き込む方法です。
GeminiやChatGPTの「設定」や「メモリ」に入れておくだけです。
私の質問に「固有名詞」や「最新情報」が含まれる場合は、
あなたの内部知識を過信せず、必ずWeb検索を実行して裏取りを行ってください。
これを設定しておけば、AIは常に「検索すべきか?」を判断するようになります。
メリットとデメリットの比較
設定で縛る方法には、明確な弱点があります。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 手間 | 一度設定すればOK(自動化) | 不要な場面でも検索しようとする |
| 速度 | 判断が入るため遅くなる | 正直、重い(サクサク感が消える) |
| コスト | 高い(トークン消費増) | お財布と時間に優しくない |
| 推奨 | 初心者・慎重派 | 効率化オタクには不向き |
常に監視されているAIは、融通が利かなくなります。
「こんにちは」と言っただけで検索し始めるリスクすらあります。
対策アプローチ②
末尾プロンプト(マジックワード)で刺す【推奨】
- 必要な時だけ、文末に「裏取り指示」を追加する運用が最強
- PC/スマホの辞書登録を使えば、入力の手間はゼロ
- AIの挙動が「知ったかぶり」から「調査員」に激変する
私が推奨するのはこっちです。
「普段はサクサク使い、怪しい時だけ強制捜査を入れる」 という運用。
毎回プロンプトを手打ちするのは面倒なので、PCやスマホの辞書登録を使います(これ一択です)。
最強のマジックワード「うら」
以下の文言(プロンプト)を、辞書登録してください。
読みは「うら(裏取り)」でも「けんさく」でもOKです。
内部知識を過信せず、必ずWeb検索を行って事実確認(裏取り)をした上で回答してください。
運用フロー:疑わしきは「うら」せよ
- 普段通りチャットする(スピード重視)
- 「ん? 数字怪しいな」「この新製品、ほんまにあるか?」と違和感を持つ
- 「うら」と打って変換 → エンター
これだけです。
この一言があるだけで、AIの挙動はガラリと変わります。
「知ったかぶりモード」から、急に「慎重な調査員モード」に切り替わります。
さっきまで「そんなのない」とか言うてたのに、急に「検索した結果、見つかりました」とか言い出すからな。
実践!辞書登録で「サボるための準備」をしよう
- 今すぐ辞書登録をする(所要時間1分)
- 読みは入力しやすい2文字(うら、けん)がおすすめ
- これだけでAIの信頼性が劇的に向上する
さあ、今すぐスマホかPCの辞書ツールを開いてください。
後でやろうと思ったあなた、絶対やりませんよね?(私もそうです笑)
登録すべき内容
- 読み:うら
- 単語:※内部知識を過信せず、必ずWeb検索を行って事実確認(裏取り)をした上で回答してください。
登録手順
例:Microsoft IEMの場合
- 画面右下タスクバーにある「あ」や「A」を右クリック
- 「単語の登録」をクリック

- 単語の登録ウインドウの「単語」の欄に、先ほどの「プロンプト」を入力し、「よみ」の欄にキーボード入力する読みを入力。最後に「登録」ボタンをクリック

これで単語登録は完了です。
「うら」とキーボード入力し変換(スペースキー)すると、登録したプロンプトが一瞬で入力できます。
実際の効果(Before / After)
- Before:
「〇〇という機能はありません」と即答(嘘)。 - After(マジックワードあり):
「Web検索を実行しています...(中略)...はい、〇〇という機能が先日発表されていました」
AIに「自分は間違っているかもしれない」と自覚させるには、この一手間で十分です。
システム設定でガチガチに縛るよりも、現場の判断で「令状」を切る方が、圧倒的にスマートで効率的です。
まとめ:AIは「エリート新入社員」だと思え
今回の話をまとめます。
- AIは「省エネ」のために、平気で論理的な嘘をつく(悪気はない)
- システム設定で縛ると、動作が重くなるリスクがある
- 「辞書登録」したマジックワードで、必要な時だけ裏取りさせるのが最強
AIは魔法の杖ではありません。
超優秀ですが、情報の鮮度には疎い「エリート新入社員」です。
彼らに嘘をつかせない(恥をかかせない)のは、上司である私たちの「指示出し」次第。
さっそく「うら」で辞書登録しておきましょう。設定は1分で終わりますよ!

