ドメインを移管したいだけど、どうやったらいいのかわからない……
という方のために今回、「バリュードメイン」から「Xserverドメイン」へ移管する手順を詳しく解説したいと思います。
なぜ「Xserverドメイン」へ移管するのかというと、理由は2つあります。
- 更新費用が安いこと
- 1円で1年延長できること
各ドメイン会社で、ドメイン新規取得から2年目以降に発生する更新費用(1年)を比較してみるとこんな感じ。
ドメイン会社 | ドメイン | |||||
.com | .net | (ローマ字).jp | .info | .org | .biz | |
Xserverドメイン | 1,428円 | 1,670円 | 3,102円 | 1,791円 | 1,670円 | 1,791円 |
お名前.com | 1,408円 | 1,628円 | 3,124円 | 1,628円 | 1,628円 | 1,738円 |
ムームードメイン | 1,728円 | 1,628円 | 3,344円 | 2,029円 | 1,848円 | 1,738円 |
バリュードメイン | 1,827円 | 1,970円 | 3,780円 | 1,970円 | 1,970円 | 2,103円 |
Xserverドメイン が一番安いのがわかると思います。
※2023年9月11日現在は、お名前.comが一番安いです。
Xserverドメインで「ドメインお引っ越しキャンペーン」が開催されていました。
すべて「1円」で移管できて、しかも移管したドメインの有効期限が1年間延長されるという、めっちゃお得なキャンペーンです。
一人につき各ドメイン5個までの制限はあります。
対象のドメインは全部で6種類。
「この機会に思いきって移管しちゃおう♪」ということで、手持ちの「.com」と「.net」の2種類を移管してみました。
※ちなみに今エックスサーバーで契約すると、ドメイン2つが永久無料で使えます!
大まかな流れとしては、
- バリュードメインで認証コードをゲット
- Xserverドメインで移管の申し込みをする
ざっくり言うとこれだけなんですが、じつはそんな簡単にはいきません。
実際に今回ドメイン移管に何回も失敗しました。
失敗したポイント3つ。
- WHOIS(フーイズ)情報公開代行を利用している
- ドメインロックが有効になっている
- ドメイン登録から60日経過していない
ここらへんもクリアできるように、ドメイン移管完了までの手順をわかりやすく解説したいと思います。
ドメイン移管する前にチェックする項目
ドメイン移管が失敗する原因として特に多いのは以下の3つ。
- WHOIS代理公開をしている
- ドメインロックがかかっている
- 登録してから60日経っていない
まずはこの3つをチェックし、失敗する原因を潰しておきましょう。
それでは手順を詳しく解説します。
「WHOIS 代理公開」をチェックする
WHOIS 代理公開
WHOISの代理公開を利用している場合は、ドメイン移管できません。
代理公開が有効になっているかどうか、まずはこれをチェックする方法を解説します。
1.まずはバリュードメインへログインし、コントロールパネルへ行く。
⇒ https://www.value-domain.com/
2.左メニューの[ドメイン]❶ →[ドメインの設定操作(登録済みドメイン一覧)]❷ の順にクリック。
3.移管するドメインの横にある[WHOIS]をクリック。
4.「WHOIS代行は有効です」と表示されていれば、代理公開を解除しなければいけません。
5.そのまま下へスクロールし、「事前登録されているユーザー情報へ統一」の下にある❶[ここをクリック]をクリックします。
すると、WHOIS情報はご自身の情報に変更されているはずなので、❷[変更]をクリック。
6.「正常に変更申請しました。」と表示されていれば完了です。
ドメインロックを確認する
ドメインロック
ドメインロックはその名の通り、ドメインを移管できないようにするためのロックです。
これを解除しない限り、ドメイン移管はできません。
ドメインロックの確認方法とロック解除の手順を解説します。
※1と2の手順は【「WHOIS 代理公開」をチェックする】と同じなのでここでは省略します。
3.移管するドメインの横にある[ドメインロック]をクリック。
4.ドメインロックの設定が「無効」になっていればそのままでOK。
「有効」になっている場合は【無効にするにはチェックを外し「変更」を押してください。】の頭にあるチェックを外し、[変更]をクリック。
※初期設定では、「.net」が有効、「.com」が無効になっていました。
5.「無効」になっているかを確認。
なっていればロック解除完了です。
登録から60日経っているかを確認する
登録から60日経過してる?
ドメイン登録(更新)から60日経過していないと、ドメイン移管はできません。
まずは最終更新日を確認しましょう。
1.バリュードメインにログインし、コントロールパネルへ行く。
⇒ https://www.value-domain.com/
2.左メニューにある❶[ドメイン]→ ❷[ドメインの更新・延長]をクリック。
3.契約しているドメイン一覧が表示されます。
有効期限を確認し、直近60日以内に更新していないかを確認してください。
※60日以内に更新している場合は、60日経過するまで待つしかありません。
これは、IP アドレスやドメイン名などを全世界的に調整・管理する非営利法人によって定められた決まりらしいので、あきらめるしかありません。
ここまでで移管前のチェックは完了です。
ここからは、実際にドメイン移管の申請手順を解説していきます。
ドメイン移管申請の手順
バリュードメインで認証コードをゲットする手順
まずはじめにやるのが「認証コードの取得」です。
これはバリュードメイン側で行います。
今回は「.com」と「.net」2種類のドメインで行いました。
認証コードの確認方法が違うので、それぞれ分けて解説します。
「.com」の場合
.com の場合
1.まずは「バリュードメイン」へログインし「コントロールパネル」を開きます。
⇒ https://www.value-domain.com/
2.コントロールパネルの左メニューにある[ドメイン]をクリック。
3.[ドメイン登録情報(WHOIS)変更]をクリック。
4.移管したいドメインをクリックします。
5.ドメイン登録情報変更ページを下へスクロールすると「認証鍵情報」があります。
「パスワードを表示する」にチェックを入れれば認証コードが表示されるので、コピーしてメモ帳か何かに貼り付けておきましょう。
「.net」の場合
.net の場合
1~4までは「.com」と同じ手順です。
5. ドメイン登録情報変更ページを下へスクロールすると「認証鍵情報」があります。
「.net」の場合、認証鍵情報のところにチェックを入れても「認証鍵」は表示されません。チェックを入れてからページ下にある[変更]を押してもうまくいきません。
まずは、「名義(WHOIS)の代理公開」の[ここをクリック]をクリックします。
6.すると画面上部に確認画面が表示されるので[OK]をクリック。
7.次に、「認証鍵を登録者メール宛に送る」にチェックを入れて[変更]をクリックします。
8.しばらくすると、登録しているメールアドレスに届いている「Requested authorization key for 〇〇.net」という件名でメールを開封する。
「バリュードメイン」に登録しているメールアドレスに届いているはずです。
メール本文の中にある【EPP key:】の右側に記載されている英数記号の文字が「認証コード」です。
認証コードがゲットできたら次は「Xserverドメイン」で移管の申し込みです。
Xserverドメインで移管の申し込みをする
Xserverドメインで移管の申し込みをする大まかな流れとしては以下の通りです。
- 移管するドメインを検索する
- ドメイン移管の申し込みする
- 移管費用の支払いをする
- メールを確認し申し込みを完了する
ただし、「Xserver アカウント」 がある場合とない場合での手順が異なるので、それぞれ分けて解説したいと思います。
「 Xserver アカウント」 がある場合の手順
Xserver アカウント「あり」
1.Xserverドメインへ行く。
2.メニューバーにある[ログイン]をクリックしTOPページへ行く。
3.TOPページ右上にある[ドメイン移管]をクリック。
4.ドメイン移管申し込みページが表示されるので、移管したいドメインを入力し[ドメインを検索する]をクリック。
5.認証コードの入力を求められるので、
❶:先ほどバリュードメインでゲットした「認証鍵」をここに入力。
❷:「利用規約に同意」にチェックを入れる。
❸:[お申込み内容の確認とお支払いへ進む」をクリック。
6.支払い方法を選んで[決済画面へ進む]をクリック。
※ここではクレジットカードでのお支払い手順を解説します。
7.次に、❶ 現在登録しているカードを利用するか、新しいクレジットカードを利用するかを選択。
セキュリティコード❷を入力し、[確認画面へ進む]をクリックする。
今回は、登録していたクレジットカードを選択しました。
8.[支払いをする]をクリックすれば支払い手続きが完了です。
▼
Xserverドメイン での手順はここまでです。
次は、登録しているメールアドレスに届いている確認メールの案内に沿って「承認」手続きを進めていきます。
メールのチェック
バリュードメインに登録しているメールアドレスに、
【重要】battlemama.com のトランスファー申請に関するご案内
という件名でメールが届いているはずです。
まだ届いていない場合は、1日2日待ってみてください。
9.メールを開いて、「トランスファー申請に承認するためには、新しいレジストラの規約に同意する必要があります。規約は以下のURLから確認することができます。」の下にあるリンクをクリック。
10.ドメイン移管承認の画面になるので、[移管を承認する[APPROVE](確定)]をクリック。
「承認する」と「承認しない」を間違えないように!
11.「トランスファー申請の承認が完了しました。」と出れば承認はOKです。
12.もう一度、バリュードメインへ登録しているメールアドレスを開きます。
そこに今度はバリュードメイン側から「■重要■トランスファー申請に関する確認のご連絡」という件名のメールが届いているはずです。
本文の中にあるリンクをクリック。
13.他社へのドメイン移管 承認フォームが開くので、[承認する]をクリック。
14.[決定]をクリックすれば、ドメイン移管が完了します。
15. XserverドメインのTOPページに戻ります。
移管申請をしたドメイン名の右側にある【移管申請状況確認】をクリック。
16.「ドメイン移管は正常に完了しました。」と表示されれば移管作業すべて完了です。
お疲れさまでした(*^-^*)
「 Xserver アカウント」 がない場合の手順
Xserver アカウント「なし」
1.Xserverドメインへ行く。
2.メニューバーにある[申し込み]をクリック。
3.[ドメイン移管]をクリック。
4.移管したいドメインを入力し[検索]をクリック。
5.検索結果 ❶ に「〇 移管可能です。」と出ているのを確認し、❷先ほどバリュードメインでゲットした「認証コード」を入力、❸[移管手続きに進む]をクリック。
6.ここで、「初めての方」と「Xserverアカウントをお持ちの方」とが分かれるので、[ Xserverアカウントの登録へ]をクリック。
7. Xserverアカウント登録画面が表示されます。
必要事項を入力し、「利用規約に同意する」と「個人情報に関する取扱いについて同意する」にチェックを入れ、[確認画面へ進む]をクリック。
8.登録したメールアドレスに「確認コード(認証コード)」が届いているので、確認コードをコピーする。
9.コピーした認証コードを入力し、[確認画面へ進む]をクリック。
10.登録情報に間違いがないか確認し、[SMS認証・電話認証をする]をクリック。
11.今回登録したのが家の電話番号だったので、家に「非通知」で電話がかかってきました。
※携帯番号を登録した場合はSMS認証になります。
「認証コードは、1,2、6、〇、〇、です。 繰り返します、認証コードは、1,2,6,〇、〇です」
5桁の認証コードを2回繰り返し伝えてくれるので、聞き間違えないようにメモをとります。
メモした認証コードを入力し[認証する]をクリック。
12.「電話認証が完了いたしました。」と出れば完了です。
次に[支払い方法を選択する]をクリック。
ここからは、【「 Xserver アカウント」 がある場合の手順】の「 6.支払い方法を選んで[決済画面へ進む]をクリック。 」からの手順と同じ流れです。
⇒ 手順6まで戻る
まとめ
今回は、「バリュードメイン」から 「Xserver ドメイン」へドメインを移管する手順について解説しました。
ドメイン移管はけっこうめんどくさいイメージがあるので、なかなか手が付けられない人も多いかと思います。
たしかに、やり方がわかりにくいので、私も何回か失敗しました。
でも、やり方さえわかれば簡単なので、ぜひこの記事を参考にドメイン移管にチャレンジしてほしいです。