今回は、3年前に買ったDELLのノートPC(Inspiron 15 3000 シリーズ)のメモリ増設に挑戦しました。
スペックはざっくりこんな感じです。
PCのシリーズ名 | Inspiron 15 3000 シリーズ (インテル) - 3567 |
CPU | 第7世代 インテル® Core™ i5-7200U プロセッサー |
メモリ | 4GB, 2400MHz, DDR4 (追加 メモリ sold separately) 1 |
ストレージ | 256GB 2.5インチ SATA Class 20 ソリッド ステート ドライブ1 |
光学ドライブ | なし |
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
CPUは「i5」、SSDは「256GB」なので、快適なのは快適なんですが、メモリが4GBっていうのがどうも足を引っ張っている感じなんですよね。。。
最近とくに「もたつき」を感じることが多くなってきたので、思い切ってメモリを4GB→8GBに増設することにしました。
メモリ増設をやってみて思ったことは、
「けっこう道具って大事やなぁ……」
ということです。
今回は家にあった道具だけでできたんですが、専用の道具があったほうが100倍楽だし安心だと思います(当たり前かw)。
それでは、DELLのノートPCのメモリ増設手順について、分かりやすく解説したいと思います。
今回使用した道具
<精密ドライバー>
とりあえず家にあったやつを使用しました。
- (+)#1-2
※#0は小さいし#1-1は大きすぎでした - (ー)3.5mm(3.0mmでもOK)
<クリップクランプツール>
マニュアルには「プラスチックスクライブ」を使用するように記載されてたんですが、そんないいモノはないので車用の「クリップクランプツール」を使用しました。
あったら便利な精密ドライバーセットはこれ!
※プラスチックスクライブ(ケースオープナー×3 オープニングピック×14)も入っています。
これほど充実している精密ドライバーセットは見たことがありません!(大げさw)
メモリを取り付けるための準備
バッテリーの取り外し
1.バッテリーリリースラッチをロック解除位置にスライドします。バッテリーのロックが解除されたらカチッという音が聞こえます。
2.指先を使用して、バッテリーを斜めに持ち上げてバッテリーベイから取り外します。
赤で囲んだロックを左にスライドし、バッテリーを取り外します。
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静電気が溜まっているので、電源ボタンを5秒間押し続け、システム基板の静電気を除去します。
オプティカルドライブの取り外し
1.オプティカルドライブアセンブリをベースカバーに固定しているネジ(M2x5)を外します。
2.プラスチックスクライブを使用して、オプティカルドライブアセンブリをオプティカルドライブベイから押し出します。
3.オプティカルドライブアセンブリをオプティカルドライブベイから引き出します。
まずはベースカバーに固定しているネジ(M2x5)を外す。
次に、オプティカルドライブアセンブリをオプティカルドライブベイから押し出す。
※クリップクランプツールを差し込み、軽くひねると押し出せます。
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DVDドライブがついてないバージョンなので、プラスチックの枠が出てきました。
これを取り外します。
キーボードの取り外し手順(ここは慎重に!)
1.コンピュータを表向きに置き、ディスプレイを可能な限り開きます。
2.プラスチックスクライブを使用して、キーボードをパームレストアセンブリに固定しているタブをゆっくりと外します。
3.キーボードを上にスライドさせて、パームレストアセンブリのスロットから外します。
4.キーボードを慎重に裏返して、パームレストアセンブリにセットします。
クリップクランプツールで外そうとしましたが、ちょっとやりにくかったです。
3.5mmのマイナスドライバーを使用し、2本でやりました。
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5.ラッチを開き、システム基板からキーボードケーブルを外します。
6.キーボードを持ち上げて、パームレストアセンブリから取り外します。
ラッチ(ケーブルを押さえているやつ)を開くときに「カチッ」と音がします。
そんなに力は必要ないので、壊れない程度の軽い力で大丈夫です。
ラッチが開けばケーブルはスッと外れます。
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ベースカバーの取り外し
1.ベースカバーをパームレストアセンブリに固定している5本のネジ(M2x5)を外します。
2.ラッチを開いて、オプティカルドライブケーブルをシステム基板のコネクタから外します。 ←※DVDドライブがないので、この手順は必要ありませんでした。
3.ディスプレイを閉じて、コンピュータを裏返します。
4.ベースカバーをパームレストアセンブリに固定している8本のネジ(M2.5x8)を外します。
5.ベースカバーをパームレストアセンブリに固定している3本のネジ(M2x2)を外します。
6.ベースカバーをパームレストアセンブリに固定している 2 本のネジ(M2x5)を外します。
7.プラスチックスクライブを使用して、ベースカバーをパームレストアセンブリから取り出します。
手順7の、ベースカバーをパームレストアセンブリから取り外すのがけっこう難しかったです。
コツとしては、オプティカルドライブ(DVDドライブ)を取り外した空洞を使います。
矢印の場所に手を引っ掛けて上に引き上げます。
隙間ができたらすかさずクリップクランプツールを突っ込みます。
クリップクランプツールをひねって隙間を広げながら少しずつズラしていきます。
「カチッ」とか「バキッ」とかいう音が鳴りますが、無理やりやらなければ割れたりはしないと思います。
※クリップクランプツールが2つあればいいんですが、ない場合は クリップクランプツール + マイナスドライバー でもOK。
無事にベースカバーが外れました♪
メモリの取り外し~取り付け手順
メモリ取り外し
1.メモリモジュールスロットの両端にある固定クリップを、メモリモジュールが持ち上がるまで指先で慎重に広げます。
2.メモリモジュールをスライドさせて、メモリモジュールスロットから取り外します。
赤で囲んだ固定クリップを、メモリがカチッと持ち上がるまで広げます。
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あとはそのままメモリを斜めにスッと抜くだけです。
交換するメモリのスペック
▼新しく増設する8GBのメモリはこれ!
「DDR4ー2666(8GB)」
・最大データ転送速度:21.3GB/s
・動作周波数:2666MHz
今まで使用していたメモリ。
「DDR4ー2400(4GB)」
・最大データ転送速度:19.2GB/s
・動作周波数:2400MHz
4→8GBに容量アップだけじゃなく、データ転送速度と動作周波数もアップします。
これがアップするとどうなるのかはわかりませんが、なんか良さそうなので「DDR4ー2666」にしました(*^^*)
メモリの取り付け
1.メモリモジュールの切り込みをメモリモジュールスロットのタブに合わせ、メモリモジュールを傾けてしっかりとスロットに差し込みます。
2.所定の位置にカチッと収まるまで、メモリモジュールを押し込みます。
※カチッという感触がない場合は、メモリモジュールを取り外して、もう一度差し込んでください。
メモリをメモリスロットに斜めに差し込みます。
(※スッと入る角度で奥までグッと差し込みます)
固定クリップを開きながら、固定クリップがカチッと言うまで倒します。
メモリがしっかりと固定されているか確認して、大丈夫そうならカバーを取り付けましょう。
メモリが認識されるか確認する
メモリを交換したけど認識されない……ということがあるので、完全に元通りにする前に、仮にPCを立ちあげて確認しましょう。
とりあえず、
- ベースカバーを取り付ける(仮にネジ3本ぐらい締める)
↓ - キーボードを取り付ける(ケーブルを差すだけにしておく)
↓ - バッテリーを取り付ける
これで電源をONにしてみます。
すると、なんか変な画面が出てきました。。。
え、なに?
・・・警告!?
表示されたのはこうです。
Alert! The amount of system memory has changed.
日本語に解釈すると、
「警告!システムメモリの量が変更されました。」
ご丁寧に、メモリのギガ数が増えたことを警告として知らせてくれたみたいです。
なんやねん! あせるやん・・・汗
右下にボタンが3つ並んでいます。
左から、
- Continue(継続する)
- BIOS Setup(BIOS設定)
- Diagnostics(診断)
メモリ増設以外に何も問題ないはずなので、「Continue」をクリック。
「てれってれれ~♪」と無事、Windowsが立ち上がりました♪
さっそく「設定」→「システム」→「バージン情報」から「デバイスの仕様」を確認すると、ちゃんと8.00 GB(7.87 GB 使用可能)として認識されていました(よかったよかった)。
よし! これでネジを全部締めて完成です!
まとめ
今回は、はじめてノートPCのメモリ交換だったので、ドキドキでした(笑)。
じつは最後、ネジが5本も余ってしまうという凡ミスをやらかしてしまいました。
どこのネジを締め忘れたのかというと、キーボードの中のネジです。。。
なので全部組み終わってから、もう一度キーボードをばらしました・・・汗。
そこで大活躍したのが、新しく買った精密ドライバーセットに入っていた「ケースオープナー」です。
記事の最初のほうで紹介したやつです!
じつは作業を進めつつこの記事を書いてたんですが、「絶対にこれあったほうがええよな~」と思ったので、ひそかにポチってました(笑)。
精密ドライバーも使いやすいし、種類もこれでもかというほどあるので、結果的には買って大正解♪
てゆーか、もっと早く買っておけばよかったと思うレベルです!
ということで、最後は商品の紹介になりましたけど、
結論、精密機械を弄るのなら「道具って大事ですよ」ってことです!
特にDELLのノートPCは複雑な設計なので、ヘタに弄ると壊れるかもしれません。
もし自分でやるのなら、道具を揃えて慎重にやってくださいね。