通常 Windows PC でスクショ画面を保存したい場合、
- 「Snipping Tool」で画面をキャプチャ
- 画像編集ソフトに貼り付けて保存する
という流れが一般的だと思います。
動作としては、
- 画面をキャプチャする「Windowsキー + Shift + S」(これでクリップボードにコピー)
- 画像編集ソフトに貼り付けて保存する
という手順を踏む必要があるので、正直めんどくさいですよね。。。
そんな悩みを解決できるのが「ステップ記録ツール」です。
ステップ記録ツールを使えば、「クリック」または「スクロール」するたびに自動で画面をキャプチャしてくれるので、操作手順の作成がものすごくに楽になりますよ。
そこで今回は、ステップ記録ツールの使い方 ~ 自動保存されているテキスト(ログ)を編集する方法 まで詳しく解説していきます。
Windows11 で解説していきます。
ステップ記録ツールとは
まずはじめに、ステップ記録ツールについて簡単に説明しておきます。
ステップ記録ツールは、操作中に発生した問題の再現手順を自動記録するためのツールです。
参考:問題を再現する手順の記録 - Microsoft サポート
元々はトラブルシューティングを目的としたツールなんですが、操作手順書などを作成するのに非常に役立ちます。
ステップ記録ツールは、Windows Vista 以降に標準搭載されている機能なので、Vista 以降の Windows PC を使っている人なら誰でも使用できる便利なツールです。
Windows Vista 以降は「ステップ記録ツール」。Windows7 は「手順記録ツール」です。
「ステップ記録ツール」を立ち上げる
ステップ記録ツールがある場所は、Windows10 とWindows11 とで異なります。
Windows10 の場合
スタートメニュー > Windows アクセサリ ←この中にある
Windows11 の場合
スタートメニュー > すべてのアプリ > Windows ツール ←この中にある
1.Windowsスタートメニューを開き、「すべてのアプリ」をクリック。
2.すべてのアプリの中の「Windows ツール」をクリック。
3.フォルダ内にある「ステップ記録ツール」をダブルクリックするとツールが起動します。
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※スタートメニューにピン留めしておくと、立ち上げるときに楽になりますよ。
右クリック → スタートメニューにピン留めする
ステップ記録ツールの使い方
- 記録開始(自動キャプチャ)
- 記録終了
- プレビューで確認(2パターン)
- 保存
使い方の流れとしてはこんな感じです。
使い方手順
1.ステップ記録ツールを起動する。
2.[スタートRecord]をクリックし記録を開始する。
3.「クリック」または「スクロール」すると自動で画面をキャプチャしてくれます。
クリックすると赤い丸が出てキャプチャしていることを知らせてくれます。
4.[Stop and Review]をクリックすると記録が終了し、新たにプレビュー画面が開きます。
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プレビュー画面での確認(2パターンある)
プレビュー画面には、縦スクロールタイプと横スライドタイプの2パターンがあります。
- 縦スクロールタイプ
- 横スライドタイプ
この2つです。
自動で立ち上がるのは「縦スクロールタイプ」なんですが、キャプチャした画像を確認しやすいのは「横スライド」のプレビュー画面です。
横スライドでの確認方法
1.[Review the recorded steps as a slide show]をクリック。
2.自動でスライドショーが始まるので[スライドショーの終了]をクリックしてスライドショーを止めます。
3.あとは手動でページを前後させて確認します。
- [Previous]前のページへ
- [Next] 次のページへ
4.問題なければ[Save]をクリックし、任意の場所に保存してください。
コメントの追加も可能
必要に応じてコメントが追加できます。
コメントに操作手順の説明や補足情報を書いてあげると、受け取った側は手順を理解しやすくなるので活用してください。
1.プレビュー画面にログの下に[コメントの追加]というボタンがあるのでクリックします。
2.テキスト入力欄に説明を入力し[OK]をクリックします。
3.保存後のデータにはこのように表示されています。
自動保存されているテキスト(ログ)を編集する方法
自動で記録された画像とテキストをプレビュー画面で編集することはできません。
編集するには、保存したファイルを Microsoft Word などのワードソフトで開く必要があります。
手順を解説していきます。
ワードソフトで開く手順
ここではわかりやすいように、記録したデータを Microsoft の「Word」で開く手順を解説します。
1.データが保存されているフォルダを開き、自動保存されたmhtファイル(Microsoft Edge MHT Document)を右クリック。
コンテキストメニューが開くので、[プログラムから開く]→[Word]を選択します。
2.ブラウザで表示されていたものがすべて Word で表示されます。
これでテキストの編集や画像の編集が可能になりました。
編集には「Webレイアウト」がおすすめ
Wordで編集する際は「Webレイアウト」がおすすめです。
「印刷レイアウト」だと、画像が見切れてしまうことと、画像が中途半端な位置だと次のページに画像が飛んでしまうからです。
Webレイアウトに切り替える手順
メニューバーの[表示]を開き、[Webレイアウト]をクリックすればOKです。
それでも画像が見切れてしまう場合は…
Webレイアウトに切り替えても画像が入り切らない場合があります。
そんな場合は画像サイズを変更することでレイアウトに収めることができます。
1.サイズ変更したい画像を選択し[図の形式]をクリック(A)、または、サイズ変更したい画像をダブルクリックする(B)。
2.メニューバーの一番右にあるサイズを変更することで、画像サイズを小さくできます。
例)幅 406.4 mm → 幅 250 mm
これで画像が画面に収まりました。
以上が、自動キャプチャで手順が記録できる「ステップ記録ツール」の使い方でした。
ブラウザ上での記録なら「Tango」が上
ブラウザ内での操作手順を作成するなら、ステップ記録ツールよりも「Tango」のほうが優秀です。
「Tango」は無料で使える Google Chrome の拡張ツールです。
「Tango」の使い方については、以下の記事に詳しく書いているのでチェックしてみてください。