どうも、 効率化大好き カズ です。
今回は、クリップボードにコピーした履歴(テキストや画像)を表示させ再利用する方法について解説します。
この記事では「Windows10」で解説していますが、Windows11でも手順は同じです。
Windows11 の「クリップボード履歴」を有効化しておけば、過去にコピーしたデータ(テキストや画像)をショートカットキー一発で表示させ再利用することができます。
これを使えば、コピーして貼り付け・・・またコピーして貼り付け・・・という非効率な作業から解放されますよ♪
この記事の内容は以下の通り。
- クリップボード履歴の機能について
- クリップボードを有効化する手順
- クリップボード履歴の便利な使い方
この流れで解説していきます。
「クリップボード履歴」の機能について
まずはクリップボード履歴の機能を簡単に説明しておきます。
クリップボードとは「Windows11 標準機能」で、テキストや画像などのデータを一時的に保存しておく場所のことをいいます。
2018 年 10 月の Windows 更新プログラムでは、クリップボード履歴から複数の項目を貼り付けることができるだけでなく、頻繁に使用する傾向がある項目をピン留めしておき、クリップボード履歴をクラウドに同期できるようになりました。
クリップボードの概要
クリップボード履歴には、保存できるものと保存できないものがあります。
保存できるもの ◯ | 保存できないもの ✕ |
---|---|
テキスト | 動画ファイル |
画像ファイル | フォルダ |
基本、クリップボード履歴には「テキストと画像以外は履歴に残らない」と覚えておいてください。
※クリップボード履歴に残らないだけで、通常のコピー&ペーストはできるので安心してください。
機能説明
- サイズ制限は項目ごとに「4MB まで」
- クリップボード履歴に保存できる数は「25個」
⇒ 古い項目(ピン留めされているものを除く)は自動的に削除されます - ピン留めすれば再起動しても履歴が残る
⇒ ピン留めした項目を除き、PC を再起動するたびに消去されます - クリップボード履歴を他のデバイスと同期できる
⇒ これには設定が必要(後ほど詳しく解説します)
クリップボードを有効化する手順
クリップボード履歴を有効化する方法は2つあります。
- ショートカットキーから起動して有効化する
- Windows10 の設定から有効化する
基本はショートカットキーから起動すればいいんですが、Windows10 の設定も弄るところがあるので、合わせて解説していきます。
ショートカットキーから起動して有効化する
1.キーボードの[Windows+V]を押して「クリップボード履歴」を起動する。
2.「履歴を表示できません」と出るので、「有効にする」をクリック。
まだコピーしていない場合は「クリップボードが空です」と表示されるので、試しにいろいろコピーしてみてください。
テキストや画像をコピーするとこんな感じで履歴に表示されます。
これでコピーした履歴がクリップボードに保存されるようになりました。
Windows10 の設定から有効化する
1.タスクバーにあるWindowsアイコン❶ をクリックし「設定」❷ を選択する。
2.設定メニューが表示されるので、「システム」をクリック。
3.システムメニューを下にスクロールすると「クリップボード」があるので、それをクリック。
4.クリップボードの履歴がオフになっていると思うので、クリックして「オン」にする。
クリップボード履歴が有効になりました。
これで準備は完了です。
ここからは、実際にどうやって使うのか、便利な使い方も含め紹介していきます。
クリップボード履歴の便利な使い方
クリップボード履歴に保存したデータを貼り付けるには、
- マウスの場合:貼り付けたい項目をクリックする
- キーボードの場合:十字キーの「↑・↓」で貼り付けたい項目を選んで「Enter」を押す
この2つの方法があります。
僕はマウスのボタンに[Windows+V]を割り当てて使っています。
Windows10 標準のクリップボード履歴には、非常に便利な機能が備わっています。
それは、
- ピン留め
- 他デバイスとの同期
この2つの使い方を簡単に解説しておきます。
ピン留め
よく使うテキストなどをピン留めしておくことができます。
たとえば、よく使うあいさつ文やメールアドレスなどをピン留めしておけば、クリップボード履歴から選んで貼り付けるだけでよくなります。
ピン留めしておけば再起動してもクリアされません。
<ピン留めする方法>
クリップボード履歴に表示されている三点リーダー「・・・」❶ をクリックし、「ピン留めする」❷ をクリックするだけOKです。
他デバイスとの同期
クリップボード履歴を、他のデバイスと同期することができます。
他のデバイスとは、同じMicrosoftアカウントでログインしているパソコン、またはスマホのことです。
同期の条件
クリップボード履歴を同期するための条件は2つ。
- 同じMicrosoftアカウントでログインしていること
- 同期するパソコン側も「他デバイスとの同期」をオンにしていること
このどちらかが欠けていると、クリップボード履歴の同期は行われないので、まずはこの2つを済ませておきましょう。
実際に同期するとこうなります。
<現在使用しているパソコン側でコピーしたデータ>
「最終同期時刻 〇〇:〇〇」と表示される。
<同期している他のパソコン側でコピーしたデータ>
「別のデバイスからコピー」と表示される。
<同期をオンにする手順>
「他デバイスとの同期」をオンにするには「システムの設定」を開きます。
1.「Windowsマーク」❶ をクリックし「設定」❷ を選択する。
2.「システム」⇒「クリップボード」の順にクリック。
▼
3.「他デバイスとの同期」という項目があるので、同期をオンにする。
自動同期の設定は、「コピーしたテキストを自動的に同期する」でOKです。
まとめ
今回は、コピーしたテキストや画像の履歴を表示させる方法~Windows10 ということで、クリップボード履歴の使い方について解説しました。
この機能を使えば、リサーチした情報をまとめる作業や、画像を編集するための素材の一時保存として使うなど、かなり効率的に作業が進められるようになります。
その他にも便利なショートカットキーはたくさんありますので、作業効率を上げたい! と思っている方は一度この記事にも目を通してみてください。