どうも、AIに働かせて自分は寝ていたいKAZUです。
今回は、AIに毎回同じ説明をしないで済む「指示書の分け方」を紹介したいと思います。
「新しいチャットを開くたびに、同じ説明を貼り直している……」
「指示書にまとめたのに、なぜか守ってくれない」
「気になるたびに一行ずつ足していったら、いつのまにか3万字を超えていた」
こんな状態になっていませんか?
これ、書き方の問題ではありませんでした。置き場所の問題です。

難しい設定も、有料の機能も必要ないです。やることはテキストファイルを分けるだけ。
実際にやってみたら、毎回読ませる量が2万9915字から6369字まで減りました。
それでは、指示書を3つに分ける方法について詳しく解説していきます。
毎回読ませる量が8割減りました
AIに読ませるファイルはGitで管理しているので、いつ何字だったかが履歴に残っています。
分ける前と後を実際に数えたのがこれです。
| 日付 | 毎回読ませる量 | 呼ばれた時だけ読む量 |
|---|---|---|
| 7月8日 | 25,134字 | 0字 |
| 7月9日(分ける直前) | 29,915字 | 0字 |
| 7月10日(分けた日) | 6,369字 | 256,867字 |
| 8月5日(1か月後) | 6,937字 | 562,714字 |

大事なのは、その後。
1か月使って、毎回読ませる側は6369字から6937字。8.9%しか増えていません。その一方で、呼ばれた時だけ読む側は25万字から56万字。2.2倍になりました。
つまり、増やしたい所だけ増やせるようになったということです。
呼ばれない限り読まれないので、いくら書き足しても毎回の負担にはなりません。
ちなみに「指示を減らす」という考え方は、Claudeを作っているAnthropic社からも出ています。
Anthropicは2026年7月24日に、Claude Codeへの指示文を80%以上削除したと公開しました。しかも「コーディングの評価では、測れるほど質は落ちなかった」とのことです。
私たちはClaude Codeに制約をかけすぎていた
Anthropic「The new rules of context engineering for Claude 5 generation models」(Thariq Shihipar・2026年7月24日)
「指示が重なったり食い違ったりしていると、AIは動く前にその整理をしないといけない。」
同じ記事にそう書かれています。
こっちが感じていた「増やすほど守られなくなる」の正体も、たぶんこれです。
こっちの場合は、減らしたといっても中身を消したわけではありません。
分ける直前のファイルを開いてみたら、「このパソコンの初回セットアップ」が2073字ありました。新しいパソコンを買った日にしか必要のない手順です。

どれも、書いた時にはちゃんと必要があって書いた物です。
まずかったのは中身ではなく、置き場所を決めないまま同じファイルへ足し続けたことでした。
指示の置き場所を3つに分ける方法
分け方はこの3つ。
- 毎回読ませる物
- 呼ばれた時だけ読ませる物
- そもそも混ぜない物

① 毎回読ませるのは、外したら困る物だけ
毎回読ませていいのは、外したら取り返しがつかない物だけです。
実際に残したのは、次の3つでした。
- 誰として書くかという立場
- 絶対にやってほしくないこと
- 出してほしい形
この3つを、4つのファイルに分けて置いています。

①に置く物は、短いほど強くなります。
「これが無いと困るか」だけで決めて、迷った物は全部②へ落としました。
② 呼ばれた時だけ読ませる物は別ファイルへ
特定の作業の時だけ要る物は、別のファイルへ切り出します。
そして「この言葉を言われたら、このファイルを読む」という一行だけを①に置く。
「◯◯の続き」と言われたら、別ファイルの一覧を見て、
該当のファイルを読んでから作業を始める。
本体を毎回読ませるのではなく、呼び名だけ置いて、中身は呼ばれた時に取りに行かせる形。

この②が今は56万字あって、分けた時の2.2倍になりました。
毎回読まれないので、いくら増やしても誰も困りません。
③ パスワードと作業の記録は混ぜない
指示書に混ぜてはいけない物が2つあります。
- パスワードや取引先の情報など、人に見せられない物
- 「今日ここまでやった」という作業の記録
前者は言うまでもありませんが、地味に困るのは後者のほう。
作業の記録を指示書に足していくと、終わった仕事の状況がルールとして効き続けます。
先月で終わった話を、AIが今日も前提にして動く。これがけっこう厄介です!
残す指示と落とす指示の見わけ方
ここが一番の悩みどころだと思います。
使っているのは次の3つの質問で、これを上から順に当てていくだけです。
- これを外したら取り返しがつかないか → ①に残す
- 特定の作業の時だけ要るか → ②へ落とす
- 指示書に混ぜてはいけない物か → ③(そもそも混ぜない)

やってみると、1つ目に「はい」と言える物は思っているより少ないはずです。
実際、29915字のうち残ったのは6369字だけでした。
もうひとつ、迷った時の目安があります。
「この指示、いつ書いたっけ」と思い出せない物は、たいてい②へ落として大丈夫です。
覚えていないということは、毎日効いている実感が無いということなので。
1か月使ってつまずいたところ
きれいに片付いた話だけ書くと嘘になるので、うまくいかなかったところも書いておきます。

似た名前のファイルがぶつかる
切り出したファイルが増えてくると名前の似た物が出てきて、どっちが読まれているのか分からなくなります。
今は作業を始める前に「何が読み込まれているか」を確認するようにしました。

消したつもりの指示が、まだ効いている
別の場所に同じことを書いていて、片方だけ消したことがあります。
分けるということは、それだけ置き場所が増えるということでもあります。
消す時は「他にも書いていないか」を先に探す必要があります。
使わなくなった指示が残ったまま
一時期しか使わなかった物が、そのまま残っていました。
月に一度、使っていない物をよけておく日を決めてからは起きていません。
ChatGPTやGeminiでは、どこに置くか
使っているツールによって欄の名前は変わりますが、考え方は同じです。
- 常に読ませる欄(カスタム指示など)は①に使う
- 作業ごとに分けられる機能(プロジェクトなど)は②に使う
- ファイルで持っておいて、その作業の時だけ貼るのも②


②は専用の機能が無くてもできます。テキストファイルに分けておいて、その作業の時だけ貼れば、それで足ります。
大事なのは機能の名前ではなく、全部を毎回読ませないという一点だけです。
以上が、AIに毎回同じ説明をしないで済む「指示書の分け方」でした。
指示書が効かなくなったと感じた時は、書き方を直す前に置き場所を見てみてください。
少なくともこっちは、置き場所のほうが原因でした!