どうも、 効率化大好き カズ です。
今回は、レイアウト空間の「ビュー尺度」リストに、自分の好きな尺度を追加する方法を紹介します。
3Dモデルをレイアウト空間に配置したのはいいけど、
「思った通りの大きさにならない」「標準のビュー尺度じゃ合わない」
なんてこと、ありませんか?
「自分が使いたい尺度を追加できたらいいのに…」
そんな悩みを解決します!
結論から言うと、「SCALELISTEDIT」コマンドを使えば、ビュー尺度の編集や追加ができます。
1:3 や 1:7 はもちろん、1:2.5 や 1:7.52 などの小数点を含む尺度にも対応しているので、細かい調整が可能。思い通りの表示倍率でオブジェクトをレイアウトできます。
それでは、ビュー尺度の追加手順を詳しく見ていきましょう。
※この記事で解説するAutoCADの環境
使用するソフト | AutoCAD 2023 |
ワークスペース | 3Dモデリング |
使用空間 | レイアウト空間 |
レイアウト空間の「ビュー尺度」とは
AutoCADのレイアウト空間で使う「ビュー尺度」は、図面をどの縮尺で表示するかを設定するためのものです。
ビュー尺度を設定することで、図面を実際のサイズより大きく表示したり、小さく表示したりすることができます。
たとえば、詳細部分を拡大して見せたいときや、全体図を縮小して配置したいときに便利です。
これらはあらかじめ設定されている標準の尺度ですが、必要に応じて自分で追加・編集することも可能です。
ビュー尺度は、図面の見やすさや精度に直結する大事な設定です。目的に合った尺度をしっかり選ぶことで、より正確でわかりやすい図面表現ができます。
ビュー尺度のリストに尺度を追加する手順
ビュー尺度リストに尺度を追加するのは「尺度リスト編集」で行います。
コマンドラインに「SCA」と入力すると、候補に「SCALELISTEDIT」が表示されるのでクリック。

図面尺度を編集が表示されるので[追加]をクリック。

尺度リストに表示される名前(例:1:3)と、作図単位(例:1:3 の右側の単位)を入力し[OK]をクリック。

すると、尺度リストに「1:3」が追加されました。

小数点を含む尺度リストを追加するには
小数点を含む尺度リストを追加する方法は簡単で、作図単位にそのまま小数点を含む数字を入力するだけです。
例えば「1:1.25」というビュー尺度を追加するには以下のように変更します。
- 尺度リストに表示する名前→「1:1.25」
- 作図単位→「1.25」
これで「1:1.25」のビュー尺度が追加されました。
実際にビュー尺度リストを開くと、「1:3」と「1:125」が追加されていることがわかります。

追加したビュー尺度が反映されているか確認する
尺度リストに追加したビュー尺度が正しく反映されるかどうかを確認してください。
- 尺度変更するオブジェクトを選択
- [
]をクリックし、追加した尺度をクリック
- 正しく反映されているか確認します

確認後、ビュー尺度に追加が必要な場合は、「ビュー尺度のリストに尺度を追加する手順」を参考に追加してください。
ビュー尺度リストの順番を並び替える
追加したビュー尺度の並び順をきちんと揃えたい場合は、以下の手順で行います。
- 図面尺度を編集を開く(コマンドLINEに「SCALELISTEDIT」と入力)
- 並び替えたい尺度を選択し、[上へ移動]または[下へ移動]をクリックする
- 並び替えが完了したら[OK]をクリック。

これでビュー尺度の並び替えができました。

以上が、レイアウト空間のビュー尺度のリストを追加する方法でした。